さめはだ舞子(@samehada_maiko2)です。この記事を朝の5時頃に書いています。一緒に住んでいる恋人が日曜日は朝6時出勤(家を出発するのは5時すぎ)だからです。
今日は6時出勤~18時退勤(定時時刻)だそうです。私から見るとブラック企業です。でも、年の離れた彼は「自分の会社がブラック企業だという自覚」はありません。それから転職できない理由もあります。一緒に住んでいる者としてどうしたら良いのでしょうか。
彼の勤怠状況
【職種】接客業
【規定の就業時間】9時~18時
【指示を受けて拘束されている時間】
7時~18時(毎日)
【「遅番」の日の拘束時間】
7時~21時
【月1度のイベント日】
日曜日6時~18時出勤(遅番の場合は6時~21時)
【休日】
週休2日(連休、夏季休暇・年始年末休暇なし)
一応、 規定の就業時間は8時間とされているのですが、会社からの指示で毎日10~11時間勤務、遅番の日は13時間勤務という現状です。また、自宅から職場が車で30分ほどかかるので、毎朝6時すぎには家を出発しています。雪が降ったら1時間はかかるでしょうから毎日5時出発かな…。
納得が全くいかないのが「遅番」です。普通、接客業の「遅番」って、21時閉店だとしたら12時頃に出勤し、規定時間(8時間)働くと思うのですが、この会社は違います。7時出勤して、閉店21時までの勤務です。イベントがある日は6時から21時です。
休日は週休2日あるものの、連休はありません(接客業なので連休がないのは分かります)。夏季休暇・年始年末の休暇はありません。お盆だろうが、正月だろうが休みはなく、振替の休日もないため、1年を通して連休が全くない。
これってブラック企業ではないのでしょうか?
私が朝活できている理由はこれなんですよね。彼に合わせて起きているので…どうして良い会社に巡りあえない人がいるんだろう。そもそも良い会社ってなんだろう….もやもや…
— さめはだ舞子 (@samehada_maiko2) 2017年12月16日
彼の給与

- 基本給+交通費支給
- 役職手当あり(not管理職、入社時から全員ついているもの)
- 一律の残業手当(みなしの残業手当。役職手当がついているから?)
年齢も離れていることもあり、給与についての詳細金額はわたしには教えてくれませんが、現状は上記のような支給になっているようです。住居手当はありませんが、交通費は支給されています。
どうやら入社時から役職手当が全員についているようなのですが、手当がついているためか、残業代については“みなし残業”として支給されています。(→次の見出し「役職手当があると残業代は出ない?」参照)
役職手当があると残業代は出ない?
彼がこの会社に転職してまだ1年ほどです。試用期間を除けば、正社員としては半年ほどでしょうか。この会社では、正社員は入社時から「役職手当」がついているようです。わたしの会社もそうですが、「管理職の手当がついていれば残業代はでない(といっても限度はありますが)」という形態があるのは分かります。しかし、彼は管理職ではないのです。
先にも書きましたが、給与形態は交通費を除けば
・基本給
・役職手当
・残業手当(みなし)
この3つが支給されています。
この場合、支給されるべき残業代は、「基本給+役職手当」を時給換算した金額に法定の割増率25%をかけたもの×残業時間となります。この金額が「残業手当」と同額であれば良いのですが、実際に支払われるべき残業代が「残業手当」より多い場合は違法となるケースが多いようです。
残業代の計算!例で考えてみる
基本設定(例)
基本給 140,000円(月170時間労働)
役職手当 20,000円
残業手当 30,000円 (残業60時間)
合計 170,000円
※例ですので控除等については無いものとします
計算1)基礎時給を出す
月給(基本給+役職手当)÷170時間
(140,000円+20,000円)÷170時間=941円
計算2)残業代の時給を出す
時給×割増率
941円×1.25=1,176円
計算3)残業代を出す
残業代の時給×残業時間
1,176円×60時間=70,560円
実際の残業代は70,560円。しかし、残業手当として30,000円しか払われていない!!
月給の計算について
上記の例での計算で、月給の計算を「基本給+役職手当」で行いました。参考にしたのはこちらの記事。
計算で大事なのは「月給」です。本来は、基礎時給の計算をするときに月給には基本給だけでなく、「役職手当」「営業手当」「職務手当」などの多くのみなし残業代(固定残業代)を含めることができます。そのため、役職手当がついている人は、その金額も含めて「月給」として基礎時給の計算ができるのです。
(中略)
残業手当は基礎時給の計算をするときに「月給」に含めて計算することができません。
ただし、就業規則によって「役職手当」を「時間外労働の対価として支払う」旨が記載されている場合は、「役職手当」も残業代として支払われていることになるようです。(「役職手当+残業手当(みなし)」が支払われるべき残業代より少ない場合は違法になる可能性高)
例でいうと「基本給+役職手当」で時給換算をしていたものが、残業手当は「月給」に含めて計算することができないため、「基本給」のみでの計算となります。
彼の場合。この「基本給」のみでの残業代を計算しても、「役職手当」と「残業手当」の方が少ないんですけどーーーー!!!!
彼が転職できない理由
- 年齢のこと(アラフォー)
- 転職して1年ほどしか経っていない
- 会社への不満はあるものの「休みがあるだけマシ」「田舎だし給料はこんなもん…」という考え
彼は高校卒業以来ずっと働いてきた職場を事情があり昨年退社しました。以前の職場は長年勤めていたこともあり、給与面は妥当な金額をもらっていたようですが、とにかく休日がありませんでした。上の方の立場にいたため、半年間で1度も休みがない時もあり、その時からすると、今の職場は「週に2日休みがあるだけ幸せだ」と感じてしまっているようです。わたしからすると、それが「当たり前」なんですけど。
現在の職場に転職してまだ1年。将来を考えて「40歳近くで転職を数回繰り返す社会的なレッテル・リスク」を考えてしまうのでしょう。正直、わたしもそのリスクはかなりあると感じています。
また、さきほども書きましたが彼は高校卒業後以来、転職経験はありません。つまり、自分の勤めてきた一つの会社以外の勤怠状況が全く分からないのです。田舎ということもあり、まわりも似たような状況の人が多く、自分の会社がブラック企業なのかどうかの判断がつかない状態です。
わたしからすると「ブラック企業じゃん!日本死ね!」って感じなのに…。労働環境に対するジェネレーションギャップなのかもしれません。
今までの仕事をずっと同じ会社で頑張ってきて、きちんと成果もあげて、部下に慕われていた彼の姿がとても大好きでした。ですから、他の企業の状況が分からないことに対して責めたりする気はありません。でも、このまま何年も働いていくことを考えると、彼の身体が心配です。
彼をどう支えるか

わたしが思っている「普通の労働環境」と彼の労働環境があまりに違いすぎます。しかし、転職してほしいとは思っていません。転職しにくい状況であることと、本人もそれをあまり望んでいないからです。
将来的なことを考えると転職した方がいいよ、という意見もきっとあるかと思います。でも、これは彼が悪いわけではないんです。
転職に寛容な時代になってきたとはいえ、田舎ではまだまだ「転職する奴なんて…」というような風潮が残っています。
それに転職したからといって、労働状況が変わるかどうかも怪しいです。都心にでも引っ越さない限り、仕事はかなり限られています。
わたしは自分ができる範囲で彼を支えていこうと思います。