さめはだ舞子です。
これまで「ブログ」や「イラスト」活動をしていましたが、2019年に個人事業主として新たな一歩を踏み出しました…!!
そこで今回は、イラストレーター・ブロガー・ライターが『開業準備のために購入して良かった本』を紹介します。


そんなクリエイターのみなさんには今回紹介する4冊の本がおすすめです。

- 開業について知りたい
- 確定申告について知りたい
- 著作権について知りたい
- 請求や納品など日々の業務について知りたい
という方、早めに知っておかないと損しちゃうかもしれませんよ~><
実際わたしもイラストのお仕事の際、「え!これって代金請求して良かったんだ…」というケースがありました。
自分のため、そして依頼者のためにも知っておくべき知識をつけておきましょう!
もくじ
※この記事で使われている写真(書影)は『著作権トラブル解決のバイブル!クリエイターのための権利の本』を参考に、本の表紙に関する引用条件を確認して撮影・掲載しております。
おすすめの開業本 (クリエイター編)
イラストレーター・ブロガー・ライターとして活動している私が実際に読んで、役に立った!おすすめできる!と思った本をご紹介します。
【1】駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A

★追記==令和版としてリニューアルされました!
ポイント
- 初心者向け
- 日々の業務~確定申告までの
お金のことが網羅されている - Q&A形式
こんな人におすすめ!
- 副業としてサービスを始めた人
- 見積もりや請求に悩んでいる人
- 確定申告を予定している人
- お金のトラブルを防ぎたい人
クリエイターに特化した『お金』の本
イラストレーターやフォトグラファー、デザイナー、ライターなどの “クリエイターに特化した” お金の本です。
開業している人にも、これから開業予定の人にも必要な知識として「確定申告」に関わる内容が盛りだくさん。
また、開業予定はないけれど個人で仕事をしたいという人にとっても、
- 請求書、領収書のこと
- 源泉徴収について
- 仕事単価をあげるための心構え
など、知ってて損のない内容となっています。
確定申告の本はいくらでもありますがこの本の最大の特徴は、
クリエイターが悩むポイントに焦点が当てられている!!
たとえば、
『報酬を請求するとき消費税はどうする?』
『源泉って取られた後はどうなるの?』
『自宅で仕事をしている場合、家賃や光熱費も経費にできる?』
クリエイターが自分で仕事を受注するうえで出てくる疑問がピックアップされています。
Q&A形式なので目次を見れば、自分と同じ悩みがすぐに見つけられるのも嬉しいですね。

とくに役に立った内容

イラストのご依頼など、個人相手に仕事をしていたと思ったら「請求は法人宛にお願いします」と言われるパターンがまれにありました。
法人向けに請求を出すとなると『源泉徴収』の問題が出てきます。
まだ源泉徴収についてよく分からなかったのですが、この本を読んで理解をすることができました。
具体的な計算例も書かれていたため、請求料をイメージしやすかったです。
また、源泉徴収を引かれた場合の仕訳方法について書かれているのも良かったです。
一般的な確定申告本にはなかなか源泉徴収が引かれた場合の仕訳方法が書かれていません。
クリエイターの立場に立って制作された本なので、お金の仕組みから計上の方法まできちんと取り上げられているのが嬉しかったです。
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【2】駆け出しクリエイターのためのお金と独立準備

- 初心者向け
- 開業準備~実際の受注までの
流れや注意点が網羅されている - Q&A形式
- クリエイターとして独立を考えている人
- 副業としてスタートしたい人
- 開業手続きが分からない人
- 1年目に必要なことを知りたい人
クリエイターに特化した『独立』の本
『駆け出しクリエイターのためのお金と確定申告Q&A』と同じシリーズで『クリエイターの独立』に焦点をあてた内容になっています。
こちらもターゲットをクリエイターに絞っているため、クリエイター視点での独立方法がまとめられています。
『仕事をする場所ってどうやって選べばいいの?』
『業界団体に入るメリットって?』
フリーとして独立したい人だけではなく、副業としてクリエイティブ活動をしていきたい人にとっても役立つ内容でした(実際わたしは本業が会社員です)。

とくに役に立った内容

わたしは現在会社員として働いているのでフリーとして独立する考えはありませんでした。
この本を読んでいくと、独立する場合のイメージが湧くように。
フリーになるための準備、かかる費用・税金などを考えると、今の自分には副業としてのクリエイティブ活動が合っているということを再確認できました。
「開業準備チェックリスト」なども付いているので独立したい人にとっては心強い資料であること間違いありません!

フリーになるためにも、副業として本格的に活動していくためにも必要なのが個人事業主の手続き。
- 開業届の書き方
- 屋号の決め方
- 仕事用の印鑑について
など、個人事業主としての手続きに必要な部分が網羅されていています。
やはりどのページを読んでも「クリエイターだからこういう手続きだよ」という説明なので、とても助かります。
実際にこの本を参考に開業届を提出してきました~!
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【3】Q&Aでわかる! イラストレーターのビジネス知識
ポイント
- 初心者~中級者向け
- イラストレーターだけをメインにしている
- Q&A形式
こんな人におすすめ!
- イラストレーターとして活動している人
- 趣味でイラストを販売したい人
- イラスト関係のトラブルを予防したい人
- 納品方法や契約について知りたい人
イラストレーター専門の初心者向けビジネス書
クリエイターの中でも「イラストレーター」専門のビジネス知識本です。
イラストレーターが直面する
- 著作権のこと
- ギャラのこと
- 契約のこと
- 使用条件のこと
などなど…日々の受注・契約からコンペ応募の注意点までイラストに関わる幅広い疑問に答えられています。
また、『イラストレーター覆面座談会』として「著作権」「二次利用」「ギャラ」のことなど、複数のプロイラストレーターさんたちによる対談が掲載されています。
実際の現場の声が聞こえるのでとても参考になります。

とくに役に立った内容

イラスト業界でよく耳にする、
- 流用
- 再利用
- 二次使用
これらの違いが分かりました。似ているようで違う意味。
意味の違いを理解しておかないと、お客様から「二次使用させてほしい」と言われたときに誤った請求をしてしまう可能性があります。
本来は新規料金としてとるべきところを、意味を知らないがために安く見積もったり、逆に高く見積もったり。
依頼者と対等な立場で気持ちよく仕事をするためにも、正しい知識を身につけておくと安心ですね。
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【4】著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本

ポイント
- 初心者~中級者向け
- イラスト、写真、文章引用などの著作権についてシーンに合わせて解説
- 実際の判例など実例が多く掲載されている
こんな人におすすめ!
- イラストレーター、ブロガー、デザイナー
- 著作権のことを勉強したい人
- 著作権に関するトラブルを防ぎたい人
イラストレーター・デザイナー・ブロガーの身近に起こりうる『著作権』問題を教えてくれる本
プロ・アマ問わず『著作権』について学べる本です。
インターネットやSNSが普及し、無断転載やトレース問題などさまざまな権利トラブルが発生しています。
2019年に入ってからも、ストックイラストの無断転載販売が問題となりました。
- 不正販売されている写真に対して行った対応と現状について(ぱくたそ)
- フリー画像素材を米企業が「有料販売」100枚以上が被害(ニコニコニュース)
この本では、イラストレーター・デザイナー・フォトグラファーのみならず、ブロガーやアフィリエイター、SNSを活用する一般人にも起こりうるトラブルが多数紹介されています。
- 権利トラブルに巻き込まれないように
- 知らないうちに権利を侵害してしまわないように
- 自分の作品やコンテンツを守れるように
デザイナーやイラストレーターに仕事を頼む人・頼まれる人、記事を書く人、SNSで発信する人・・・
どの立場の人にとっても役に立つ内容になっています!
一般的な著作権本のように法律のことがメインではなく、クリエイターが悩むポイントを中心に構成されていて、実際の事例やイラスト・図解が多いのも嬉しいです。

とくに役に立った内容

わたし自身ブロガーとして活動しています。
この本には執筆に関わる著作権の疑問もたくさん掲載されていました。
その中でも日常でやってしまいがちな次の項目。
「知らないで権利を侵害している」ことが起きやすそうなシーンです。
『フリー素材』は自由に使っていいとは限らない
フリー素材は「使える条件を守った場合」だけ無料で使えるということになります。
ブログ記事の画像にフリーイラスト素材を使用している人は多いと思いますが、使えるのはあくまで「条件を満たす場合」のみ。
規約を違反してしまうと権利侵害になるため注意が必要です。
フリー素材を使用する前には、必ず利用規約を確認するようにしましょう。
(中略)
無料で使えるフリーイラスト素材で有名な「いらすとや」では、商用利用は20点まで無料、21点以上は有料という規約を設けています。
引用元:『著作権トラブル解決のバイブル! クリエイターのための権利の本』P60~P61
引用は「引用の5条件」を守らないと著作権侵害になる
執筆に欠かせないのが『引用』です。
参考になる他サイトの記事や書籍の文章を自分の記事に掲載するためには、引用の5条件があります。
この条件を満たさないと引用とは判断されず、著作権侵害を指摘される可能性があります。
文章の引用はもちろん、その他にも「歌詞の引用」「コメントの引用」「動画の引用」など、近年使う機会が多いコンテンツの引用について詳しく説明されていました。
2019年にも「著作権」「商用利用」「引用」で問題となった事件がありました。
>>「Webサービスをスクショで紹介したら50万円請求された」――物議を醸した「強い女メーカー」問題の争点は(ねとらぼ)
ここでの焦点となったのが、
- 商用利用の定義
- 引用にあたるかどうか
でした。
書籍の表紙を撮影して掲載することは引用にあたるのか?
本のレビュー記事などを書くと、アイキャッチ画像などに“本の表紙”を掲載したくなります。
本の表紙には著作権があるので、自身のブログやSNSに撮影→掲載すると原則として著作権侵害になるそうです。
しかし、引用の条件をきちんと満たしていれば掲載可能とのこと。
この記事で使用している画像も引用の条件を満たすよう書いています。
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おすすめ開業本|まとめ

クリエイターが読んでいて損がない、クリエイター特化型のビジネス本をご紹介してきました。
すでに活動している人、これから活動を視野に入れている人…
1冊手元においておけば、いざという場面で役にたつこと間違いなしです!
正しい知識は、自分のためでもあり、依頼者のためでもあります。
これらの本で勉強してみてはいかがでしょうか。
以上、「イラストレーター・ライター・ブロガーが開業時に購入して良かった本」でした!